「仕事が多すぎて、定時に終わるわけがない」
「毎日残業続きで、もう限界」
そんなふうに悩んでいませんか?
私にも、定時で帰れなかった時期があります。
独身で正社員としてフルタイムで働いていたころの、とんでもない繁忙期
。そして、子どもがいる状態で初めて派遣社員として働き始めたころです。
どちらも最初は「これは無理だ」と思いました。
でも、どちらも最後は定時で帰れるようになりました。
この記事では、その2つの経験から見えてきた「定時退社できない原因」と「その解決策」をまとめます。
定時退社できない原因は、大きく4つ
先に結論です。私の経験から、定時で帰れない原因は次の4つだと思っています。
- 仕事の流れが、まだ見えていない
- 「全部を今日やろう」としている
- 小さな仕事と「わからない」をためている
- 「長くいる=がんばっている」と思っている
ひとつずつ、私の体験と一緒にお話しします。
原因① 仕事の流れが、まだ見えていない
体験談:初めての派遣で、昼休みを削って働いていた
私が初めて派遣社員として働き始めたとき、正直、こんなにきつい日々が続くとは思っていませんでした。
派遣社員は「即戦力」として採用されます。
入社初日から研修期間はなし。
いきなり膨大な量の仕事が降ってきました。
しかも、私にとっては初めての業界。
右も左もわからないまま、「やるしかない」と毎日必死でした。
毎日定時で帰るのは、とても難しい状況でした。
でも、私には子どものお迎えがあります。
だから、昼休みを早めに切り上げて、少しでも仕事を進める生活をしていました。
本当は休みたい。でも、今日やるべきことを片づけておかないと後が怖い。そんな毎日でした。
途中で投げ出したくなったことは、何度もあります。
でも、「自分に負けたくない」という気持ちがそれを上回っていました。
そう決めて、3ヵ月間、とにかく必死に頑張り続けました。
3ヵ月で「次に来る仕事」が見えてきた
3ヵ月が過ぎるころから、変化が訪れました。
仕事の流れが、だんだん見えてきたんです。
「次はこれが来るな」「この時期はここが忙しくなるな」と、先を読んで動けるようになってきました。
余裕が生まれると、「忙しい時期に備えて、今のうちに準備しておこう」と考えられるようになりました。
仕事をこなすだけでなく、仕事をコントロールできるようになってきた感覚です。
そして入社から半年が経つころには、残業がほとんどなくなっていました。
お昼を削って働いていたころの自分には、信じられない変化でした。
気づけば、派遣先から「ずっとここにいてほしい」と言ってもらえるようになっていました。
何もわからないまま必死に食らいついていた自分が、職場に必要な存在として認めてもらえた。
その言葉は本当にうれしくて、あの3ヵ月を諦めなくてよかったと、心から思いました。
解決策:「先読み」を意識して続ける
先読みは、最初から自然にできたわけではありません。
意識して続けた習慣が2つあります。
1つ目は、毎朝「今日中にやらなければいけないこと」を頭の中で全部整理すること。
締め切りのある仕事、誰かを待たせている仕事、今日中に対応しないと迷惑がかかる仕事。
それを一度ぐるっと見渡して、順番を決めます。
2つ目は、余裕ができたタイミングで「来週・来月に来そうな仕事」を考えること。
「月末はこの処理が増える」「あの案件がそろそろ動き出すかも」と予測できるようになると、前もって準備できる量が増えていきます。
原因② 「全部を今日やろう」としている
体験談:1日100本の電話を受けながらの繁忙期
独身で正社員としてフルタイム勤務だったころ、とんでもない繁忙期がありました。
仕事量は、正直、常識を超えていました。
一つずつ丁寧にこなしていたら絶対に間に合わない。
複数の仕事を同時に動かさないと締め切りに追いつかない量が、毎日押し寄せてきました。
さらに追い打ちをかけるように、1日約100本の電話対応もしていました。
これがただ電話を取るだけではなく、会社の電話交換の役目も兼ねていたんです。
担当者へ取り次ぐだけで最低1分。
相手が不在なら用件を伺って伝言を承るので、1本あたり5分ほどはあっという間に消えていきます。
電話が鳴るたびに考えが途切れる。
折り返しの対応が積み重なる。「これは無理ゲーでは?」と思いながらも、なぜか燃えていました(笑)。
解決策:定時から「逆算」して、優先順位を決める
普通なら「これは残業するしかない」と諦める状況です。
でも、私は逆の発想をしました。
「今日やらなければならないことは何か?」ではなく、「定時までにできることは何か?」という視点で、朝一番に仕事を並べ直したんです。
重要度と緊急度で一つずつ順番をつけて、終業時間という「締め切り」から逆算して仕事を組み立てる。
だらだらしている余裕はありません。
だからこそ、集中力が研ぎ澄まされていきました。
積み上がった資料、処理待ちの案件、返信すべきメール。
それが、時計の針が18時を指す直前にすべてなくなった瞬間の気持ちは、今でもはっきり覚えています。
「終わった……全部、終わった。」
じわじわと全身に広がってくる、あの達成感。
そして、ご褒美にいつも買っていた定時退社後のプリンが、世界一おいしいんです。
……と書いておいてなんですが、繁忙期に100本の電話を受けながら、山積みの仕事を定時で終わらせることに燃えていた自分って、客観的に見ると「どエムですよね……笑」。わかってます。
追い詰められるほど燃えるタイプです。
あのとき体で覚えた逆算思考と優先順位のつけ方は、時短勤務になった今も、ずっと私の土台になっています。
仕事を締め切りより前倒しで終わらせる方法は、こちらの記事にも書いています。
▶あわせて読みたい:仕事は「期限の2日前完了」が鉄則。余裕が生む仕事の質とワーママの心の安定
原因③ 小さな仕事と「わからない」をためている
派遣先で仕事の流れがつかめてきたころ、意識して変えたことがあります。
5分以内で終わる仕事は、その場でやること。
メールの返信、簡単な確認、短い書類の修正。これを「後でまとめてやろう」と後回しにすると、夕方に積み上がってしまいます。
その場で終わらせるようにしてから、終業間際のバタバタが大きく減りました。
わからないことは、すぐ聞くこと。
最初のころは「こんなことを聞いていいのかな」とためらって、一人で悩んで時間をロスしていました。でも、わからないまま進めて後から直す方が、ずっと時間がかかります。
早めに確認する勇気が、仕事のスピードを上げてくれました。
今の私が毎日やっている具体的なやり方は、こちらにまとめています。
▶あわせて読みたい:事務職ワーママが仕事を早く終わらせる方法まとめ|定時退社のための1日の時間割と「やめたこと」
原因④ 「長くいる=がんばっている」と思っている
定時で帰れるようになって、初めてわかったことがあります。
それは、残業していたころの自分は、仕事をしているようで、実は時間をうまく使えていなかったということです。
長く職場にいると、「がんばっている感」は出ます。
でも、それは本当の成果ではありません。
限られた時間の中で集中して仕事を終わらせる方が、よっぽど高度なスキルだと気づきました。
制約があるから工夫が生まれる。
タイムリミットがあるから集中できる。残業しないことは、決してサボりではありません。
定時で帰ることと、周りを助けることは両立できる
ここまで「定時で帰る」話をしてきましたが、実は私、「自分さえ定時で帰れればいい」とは思っていません。
自分の仕事は、きっちり定時までに終わらせる。
そのうえで、まだ終わっていない人がいたら「ここ、私やりましょうか?」と声をかけて手伝う
。周りが残業で大変な日は、自分も少し残って手を貸すこともありました。
ポイントは、自分の仕事を効率よく終わらせて「余力」を作っておくこと。
余力があるからこそ、困っている人に手を差し出せます。
残業が当たり前の職場でも私がギスギスせずにいられたのは、このスタンスのおかげだと思っています。
周りの信頼を落とさずに定時で帰る方法は、こちらに詳しく書きました。
▶あわせて読みたい:【戦略的帰宅】周囲の信頼を落とさずに「定時で帰るキャラ」を確立する方法
定時で帰れるようになって変わったこと
定時で帰れるようになってから、子どもとの時間が増えました。
自分の時間も持てるようになりました。翌朝の体調が良くなって、仕事の質も上がりました。
「早く帰る」ことが、全部を良くする流れを作ってくれたんです。
今、定時で帰れなくて悩んでいる人へ
もし今、「毎日残業続きでつらい」「定時に帰れなくて苦しい」と悩んでいるなら、まずは3ヵ月、がんばってみてください。
最初の3ヵ月は、誰だってしんどいんです。
仕事の流れも、職場のリズムも、自分のペースも、まだつかめていないから。
でも、確実に見えてくる日が来ます。
「先読み」できるようになる日が、必ず来ます。
自分を責めないでください。今がいちばんしんどい時期なんだと、知っていてほしいです。
まとめ
定時退社できない原因と、私がやってきた解決策をまとめます。
- 仕事の流れが見えていない → 毎朝の整理と「来週・来月の仕事」の先読みを続ける
- 全部を今日やろうとしている → 定時から逆算して、「定時までにできること」に絞る
- 小さな仕事と「わからない」をためている → 5分以内の仕事はその場でやる、わからないことはすぐ聞く
- 長くいる=がんばっていると思っている → 限られた時間で終わらせる方が高度なスキル
定時退社は、戦略です。そして、ちょっとだけ燃えます(笑)。
私の体験が、少しでも誰かの役に立ちますように。
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